#政策・市政への思い
なぜ西脇市の市議会議員を目指すのか?きっかけは?
私が市議を目指す理由は、大きく二つあります。
一つは、西脇市のまち全体の将来を見据えたマクロな視点からの危機感と責任感。
もう一つは、行政サービス、特にITの現場に根ざしたミクロな問題意識です。消滅可能性自治体と西脇市の未来
私が市議に挑戦しようと思ったきっかけの一つは、「マクロな視点」から見た西脇市の将来です。
令和6年度7月、西脇市は「消滅可能性自治体」へと数えられるようになりました。
そもそも消滅可能性自治体とは、「2050年時点で、20~39歳の女性人口が2020年比で50%以下になる自治体」を指し、突然、地図上から西脇市が完全に消え去るという意味ではありませんが、実際には、近隣自治体との合併が現実的に迫ってきているということを意味していると私は捉えています。
こうした合併は、これまでの平成の大合併の例でも明らかなように、国や県の政策的な力学によって進められていきます。たとえば、かつての旧西脇市と黒田庄町の合併もその一例です。
もちろん、一時的には交付金が増えたり、市債の発行上限が緩和されたりといった財政的メリットがあるかもしれません。しかしその一方で、長期的に見れば、地域間での対立や主導権争いといった「禍根」を残す可能性も否定できません。これは、敢えて述べるまでもなく現在でも西脇市でも抱えている問題です。
だからこそ、西脇市が今、単独で"強く"なることが何よりも重要だと私は考えています。
では、その「強さ」とは何か。
ひとつは、経済的な生産力=経済力 です。これは単に企業や産業があるということではなく、雇用を生み、地域にお金がまわり、若い世代が「ここで働きたい」「住みたい」と思える環境を作ること。経済力は、人を惹きつけ、動かす力です。
もうひとつは、人口=数としての力。人口が多ければ多いほど、政治的な交渉においても選挙においても、無視できない存在になれます。これはつまり、「選挙で勝つ力」であり、合併後の市政で主導権を握る上で極めて重要な要素です。
そしてこの二つの力は、どちらか一方だけでは成り立ちません。
経済力があっても、そこに人がいなければ回らない。
人口があっても、仕事がなければ流出していく。
経済力と人口は、車の両輪のように連動して地域の未来を動かしていくものです。
だからこそ、私は西脇市に「この両方の強さ」をしっかりと根付かせ、育てていく必要があると強く感じています。
西脇市が単独で強ければ、消滅可能性自治体からの脱却にも成功し、そもそも合併という案すらも挙がらないはずだろうし、仮にも将来的に合併が避けられなかったとしても、西脇市が相対的に強い立場でいられれば、政治の主導権を握ることができる。
つまり、首長(市長)を今の西脇市エリアから出すということが現実的になります。
一般的に、合併後の行政運営では、首長のおひざ元である地元以外のエリアから行政改革の対象にされやすい傾向があります。これは単なる理屈ではなく、「人間心理」として自然な流れでもあります。やはり、自分を支えてくれた地域や住民、いわば“恩義”のあるエリアには、意識的にしろ無意識的にしろ、配慮したくなるというのが、人としての感情です。
地理的にも心理的にも遠いエリアから順に、予算やサービスの見直しが行われていく――そうした構造の中で、住民がどれだけ声を上げ、署名を集めても、その構造そのものに抗うのは容易ではありません。
だからこそ、西脇市はここから強くならなければならないし、強くあり続けなければならない。
そうでなければ、自分たちの暮らしや自分たちのまちのアイデンティティを自分たちの手で守ることができなくなってしまいます。
私は、そうした20年後、30年後の未来において、今の政治的な意思決定の結果責任をもろに受ける世代だからこそ、傍観者ではいられない。
政治に当事者として関わっていく責任があると、強く思っています。
そうした危機感と責任感、そして故郷への想いが、私を突き動かし、今回わたくしが生まれ育ったまちの市政に挑戦しようと思う原動力となっております。なぜITの現場から議会を目指すのか?
次に、私が市議に挑戦しようと考えたもう一つの理由でもあり、きっかけともなった事例でもありますが、「ITの専門家」として、そして一市民として、どうしても見過ごせなかった行政のデジタル施策の現状にあります。
このテーマは賛否を呼ぶものであり、異論やご批判もあると思います。それでもなお、私はこのことに触れずにはいられませんでした。きっかけとなったのは、西脇市が運営している「西脇子育て応援アプリ いきいき♪にしわきっ子ナビ」です。
私が、もしこのアプリの開発段階にいたならば反対の立場だったと思います。ただ、すでに運用が始まっている現段階では、廃止することで余計な損失を生む可能性もあり、より重要なのは「今後の運営のあり方を見直していくこと」です。
問題なのは、このアプリが「一度作れば終わり」というような前提で運用されているのではないか、という点です。アプリは道路や橋のような静的なインフラではありません。ユーザーのニーズに合わせて、継続的に改善していくものです。
たとえば、アクセス分析ツールを用いて、「どんな属性のユーザーが使っているのか?」「どのページが見られているのか?」「どのくらい滞在し、どのタイミングで離脱するのか?」
といったデータを継続的に取得・分析し、改善を重ねていくものです。
実際、iOS版の最終更新は2023年で止まっており、Android版にいたっては累計ダウンロード数が「50+」と表示されており、ユーザー数が限定的である可能性も高いと考えられます(iOS版はAppleStoreにてダウンロード数が非公開のため不明)。
また、西脇市が策定した「西脇市こども計画」の中でも、このアプリで「子どもに関する施策等の情報を得るために参考にしている」と答えた保護者の割合は"低い"と市自身も明記しています。
アプリの主な機能は、予防接種スケジューラー/医療機関検索/子育て支援情報/健診・相談/講座・イベント/子育て支援ガイドブックなど。
予防接種の時期や、公金負担に関する案内のためのプッシュ通知には行政サービスとして一定の意義があります。しかし検索機能などはGoogle等の汎用ツールでも十分に対応可能です。また、子育て世代である若い世代は、情報に敏感で、レビューや利便性を重視してサービスを選ぶ傾向があります。そうしたニーズに応えきれていないのも課題です。
また、アプリの開発費用や仕様に関する詳細、国や県などの補助金制度の利用の有無などは公開されていないため、以下はあくまで私の専門的知見に基づく推察ですが、こういった官公庁向けアプリは、入札、仕様書、セキュリティ、アクセシビリティなど多くの要件を満たす必要があり、開発費が数百万円から1000万円超、保守管理費用も年100万円以上かかっている可能性が極めて高く、その費用も民間企業の案件よりも遥かに高額になることが一般的です。それに見合う成果が出ているのか、費用対効果の検証こそが重要です。
そして、このことは、単なる一つのアプリだけの話に限りません。私は、行政全体のITリテラシー、そしてデジタル政策の在り方に、根本的な見直しが必要だと考えています。
これからの時代、行政にも本格的なDX(デジタル・トランスフォーメーション)の波が押し寄せます。そのときに、住民の生活に本当に役立つものを選び、的確に投資する感覚がなければ、「やった気になるだけのDX」になってしまいます。
私は、ITの現場を知る者として、政策をしっかりと見極め、必要な施策を支え、そうでないものにはブレーキをかけられる存在でありたい。これからの時代、ITに関して、市民目線と専門知識を併せ持った議員が議会には必要であると感じたことも、未来の西脇市のために挑戦を決意する後押しともなっております。まとめ
未来のために「やらねばならないこと」を、先送りにしない政治を。
生まれ育ったまち西脇に生きる一人として、そして次の時代に責任を持つ世代として、私はこの選挙に挑みます。
そして、西脇市議会議員でなければならない理由が、ここにあります。