
政策 3
次世代につなぐ地域経済の安定と発展
西脇市を取り巻く社会経済環境は、少子高齢化や人口減少の進行に伴い大きく変化しており、地域経済の持続的な発展には、地域内での経済循環を高め、安定した雇用や投資の機会を確保していくことが求められています。とりわけ、地域資源を活かした新たな価値創出や、多様な人材の定着・活躍を促進することが、今後のまちづくりにおける重要な要素となっています。こうした状況を踏まえ、西脇市では持続可能な経済基盤の構築と地域の活力の維持・向上に向けた施策の推進に取り組み、その実現を目指します。
多様な働き方を支える拠点整備で都市と地域をつなぐ
近年、テレワークを導入する企業が増え、職場や自宅だけでなく、地方で働くという新たな選択肢が広がっています。職種によっては「都市部で数日勤務し、他の日は自宅や地方で仕事をする」といった柔軟な働き方も可能となっています。
この流れを受けて、西脇市も都市部の企業に対してサテライトオフィスの誘致を積極的に進め、さらにレンタルオフィスやワーケーション施設を整備し、単なる移住ではなく「第二の拠点」として選ばれる地域を目指します。
そのために、地域ならではの余暇の楽しみ方を提案し、リモートワークを支えるインフラ整備や、空き家・遊休施設を活用したワークスペースの提供を推進します。
これにより、企業と地域の双方に利益をもたらしながら、少子高齢化への対応、地域経済の活性化、空き家問題の解消を同時に進めてまいります。都市計画の研究部門の強化と企業誘致を一体化した能動的なまちづくり
市所有の土地の活用も、単に募集をかけるだけでは十分ではありません。街で何か問題が起きてから対応するだけでは、地域の未来を変えることはできません。受け身ではなく、自ら動く姿勢が求められます。
西脇市では、都市計画の分析・検討を専門に行う研究部門の強化と、描いたビジョンを実現できる企業に積極的にアプローチする営業課の設置が不可欠です。研究部門が中長期的なビジョンを整理・分析し、その実現にふさわしい企業を選び出し、そして営業課が片っ端から営業をかけ、粘り強く交渉を重ねていく、この能動的かつ泥臭い取り組みを通じて、都市計画を単なる机上の計画に終わらせず、着実に形にしていく体制を整え、地域の未来を共に作るパートナーを見つけ、雇用創出や地域経済の活性化につなげ、若者が誇りを持って暮らせる西脇市を実現してまいります。起業家支援の拡充と、挑戦を後押しする街づくりの推進
若者や地域のチャレンジ精神を後押しするため、西脇市では起業家支援を一層拡充してまいります。具体的には、起業時の資金面や事業計画の相談支援、事業に必要なオフィス・設備の提供、ネットワークづくりのサポートなど、起業家が安心して挑戦できる環境を整えます。
さらに、街全体で挑戦を応援する風土を醸成するため、地域企業や自治体、金融機関との連携を強化し、新しい事業やアイデアが生まれやすい仕組みを構築します。こうした取り組みにより、地域経済の活性化や雇用創出につなげ、挑戦する人が誇りを持って暮らせる西脇市を目指します。